「レクサス」トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのかを読んでみた


レクサス―トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか の本とレクサスベアの画像
レクサスオーナーさんからおすすめされた「レクサス―トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか」という本を、ここ最近ずっと読んでいました。

「トヨタで一番車が好きなのは社長」と言われる豊田章男社長。
レクサスはこれまでいろいろな車に乗ってきた”本物”を知るお客様が、最後に行きつく車であってほしい!
レクサスをこのままにしてはおかない..いつか必ず最高のブランドに!という社長の思い。

レクサスが「真のプレミアムブランド」になるためにはどうしたらいいいのか?
最大のライバルであるジャーマンスリーと言われているメルセデスベンツ・BMW・アウディにどう対抗していくのか?

レクサスの目指す道、今後の課題などがしっかりと書かれている、とても読み応えのある本なので、みなさんにもご紹介させていただきたいと思います。

レクサスを変えなければいけない

レクサスLS400の画像

(出典:https://www.carthrottle.com/post/how-the-lexus-ls400-conquered-the-world-and-why-were-glad-it-did/)

1989年にアメリカで誕生し、2005年には日本でも展開が始まったレクサス。
レクサス第1号は「LS400」、日本ではセルシオとして販売されていました(▲上の画像がLS400です)。

日本ではレクサス=高級車、アメリカでも順調に販売台数を伸ばしているように見えますね。
一見、成功しているように見えるレクサスですが、世界的に見るとジャーマンスリーにはまだまだ手が届かない状況なんだそう。
ジャーマンスリーの世界販売台数は、レクサスの3倍以上!

この「現状はトップではない」という状況に、豊田章男社長は「レクサスを変えなければいけない」といろいろな改革を試みています。

レクサスプレジデント福市得雄さん

2014年、豊田章男社長から「レクサスを変えてくれ」と頼まれてレクサスのトップであるプレジデントに就任したのは、福市得雄さん。

レクサスを世界に通用するブランドに育てる事、それが章男さんの思いなのだろうと僕は感じていた。
レクサスは生まれてからまだ四半世紀、日本に入ってきてから10年という若いブランド。

世界を見ると、それよりはるかに長い歴史を持つブランドがたくさん存在している。
その中に交じってレクサスを輝きを放つ存在にしていくのは並大抵の事ではない。

だが、歴史がないという事は、反対に言えば守るものがないという事でもある。
デザインだけではなく車の作りからブランディングまであらゆる部分を変えて本物を目指していく。
長い長い年月がかかるであろうチャレンジに、踏み出さなければいけません

と本の中で語る福市さんの言葉が印象的です。

福市さんはレクサスのスピンドルグリルをデザインに採用した方!
一目でレクサスと分かるような形を目指して策定されました。
福市さんが指揮を執るようになってから、レクサスのデザインは大きく変わったのです。

2014年に発売になったレクサスNXでは、今までの柔和なデザインではなく攻撃的なものに一新。
無難さを求めるのではなく、あえて今までと逆をいくようなスタイリングの方がレクサスを特別なものにできるという考えが、世界でも注目されました。

福市さんは豊田章男社長にレクサスプレジデントの打診をされた時「私の好きなようにやっていいんですか?」と言ったそうです。
社長の答えは「OK!」。
福市さんが好きなように作っている車は、コンセプトカーをほとんどそのままのデザインで市販した「LC500」など、攻めの姿勢として表れています。

世界一車を売り、利益もものすごく出しているトヨタ。
そのトヨタが「レクサス」というブランドで、ジャーマンスリーを相手に勝負に出ました。
日産のインフィニティ―やホンダのアキュラも過去にはチャレンジしたものの、世界には及ばず…。

日本人から見たら、トヨタの技術で作った高級車だからジャーマンスリーともすぐに互角になれると思ってしまいます。
ですが、ブランドとはそんな簡単なものではないという事がよく分かる一冊。

ジャーマンスリーのベンツ、BMW、アウディとはどんなブランドなのか?
この本を読むと、トヨタでさえブランドとしてはまだまだ未熟だという事に驚きます。

トヨタはこれからどんな方向に向かっていくのか?
日本人としてレクサスを応援していきたいと思いました。

量販メーカーとは違うプレミアムブランドとしてのイメージを作っていく難しさが分かりやすく解説されている本。
とても興味深い1冊でした。

国によって嗜好も異なる中、ジャーマンスリーのようなブランドになれるのか?
車のデザインを通して、レクサスと世界に認めてもらうための試みと歴史が描かれています。

レクサスと言えば、成功しているというイメージしかありませんでした。
この本の中で書かれている苦労や失敗があったなんて…。

試行錯誤を繰り返し、いろんな戦略で世界に挑戦している姿に心を打たれました。
レクサスの事をより好きになり、トヨタをもっと応援していきたい気持ちにさせてくれる本です。

まとめ

アメリカの高級車市場において、レクサスは今やメルセデスベンツ・BMWと並ぶ高級車ブランドの「ビッグスリー」と言うべき存在に成長しています。
日本でも高級車といえばレクサスというイメージもすっかり浸透していますね。

ですが豊田章男社長は「レクサスをこのままにしてはおかない、いつか必ず最高のブランドになる、それがレクサスの目指す道なのだ」という方針をはっきりと示しています。

本物を知るお客様が最後に行きつく車を目指してレクサスは再チャレンジ中!

福市さんのインタビューの他、レクサスのつくり手たちのインタビューもたくさん掲載されています。
レクサスがトヨタのおまけではなく、完全に独自の高級ブランドとしてビッグスリーに勝ち、世界で認められるプレミアムブランドになるためにはどうしたらいいのか?

日本車の安全品質の上に「エモーショナルな感動」「走る楽しさ」をどう実現していくのか?
レクサスの新たな挑戦はまだ始まったばかりです。

レクサス好きなあなたは読んで損なし!ぜひご一読ください(>_<)


レクサス―トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか の本とレクサスベアの画像