2018年2月18日に、78歳の男性が運転する新型レクサスLS500hが暴走して、お店に突っ込み30代の男性が挟まれて死亡するという痛ましい事故がありました。
亡くなられた方のご冥福を心からお祈りいたします。
TVなどでこのニュースをご覧になった方も多いのではないでしょうか?
このブログにも、その事故の件で検索してきてくださる方が多いようです。
新型LSは2017年10月19日に最新の安全装備を備えてフルモデルチェンジしたばかり。
自動ブレーキも付いているのになぜこんな事故が起こったの?と疑問に思う声がたくさん上がっているようなので、専門家のコメントともにご紹介させていただきたいと思います。
新型レクサスLS500hの事故
男性が亡くなっているという痛ましい事故…ここにこの写真を引用していいものかどうか悩みましたが…。
(出典:https://www.asahi.com/articles/photo/AS20180218001394.html)
ツイッターでは、最新の安全装備のある新型レクサスLSなのになぜ…という声が多く上がっていました。
アクセルとブレーキの踏み違いによる事故
最先端のレクサスLSでも事故を防ぐ事ができなかったようだhttps://t.co/nTJZBz8584— 負け続ける負け犬 (@dorakitinori) 2018年2月18日
さっきニュースでやってた高齢ドライバー事故の車って、最新型のレクサスLSよね、
予防安全機能は作動したのか??— ちびなゆ (●⁰౪⁰●) (@ChibiNayu_CZ) 2018年2月18日
下の動画をご覧いただくと分かりやすいと思いますが、新型レクサスLSには「Lexus Safety System+A」という最新の予防安全パッケージの1つで「プリクラッシュセーフティシステム」というものが装備されています。
プリクラッシュセーフティシステムは、前方に歩行者や車が停まっている場合、警報、ディスプレイへの表示、ブレーキアシスト、自動ブレーキ、自動ハンドル操作で衝突を避けたり、軽減したりというもの。
最新の安全技術「プリクラッシュセーフティシステム」でも停止しなかったのは?
なぜこのプリクラッシュセーフティシステムが作動しなかったのか?
1つの可能性として、自動車評論家の国沢光宏さんがコメントされていました。
普通の走行程度にアクセルを踏んでいるくらいなら、前の方に人や車両を発見した場合、自動ブレーキを掛けに行く。
だが、今回はアクセルとブレーキを踏み間違えたようだ。
このような状態で自動ブレーキが働くか?となれば「No」である。
こういった場合、ドライバーはブレーキを踏んでいると思っているためアクセルをかなり強く踏む。
こうなるとクルマ側はドライバーが意図的にアクセルを踏んでいると判定してしまう。そして自動ブレーキはキャンセルされる。
これを「オーバーライド」という。
自動ブレーキが作動する状況でアクセルを強く踏み込むと、アクセルが優先になるのだ。自動ブレーキが誤判定し、普通に走っているときにブレーキが掛かった時のための対策である。
また、自動ブレーキは車速50km/hまでしか自動停止はしない。
今回アクセルを戻したとしても、それ以上の速度だと停止出来なかったであろう。レクサスLSには高度のEDR(エアバッグが展開した時の前後を記録しているデータレコーダー)が付いているので、衝突時の速度やアクセル開けた量を記録しているはずだ。
おそらく警察が詳細なデータを持っていると思う。
(出典:https://news.yahoo.co.jp/byline/kunisawamitsuhiro/20180220-00081818/)
上の動画や公式サイト、カタログでも「システムの認識性能・制御性能には限界があります。システムを過信せず、必ずドライバーご自身で常に周囲の状況を把握し、安全運転を心がけて下さい。」と記載してあります。
自動ブレーキと聞くと、どんな状況でもブレーキが勝手にかけられて衝突を避けてくれると思ってしまう方もいるかもしれません。
ですが、まだまだすべての状況に対応しているという水準にまではいっておらず、補助できるという段階です。
運転者による安全確認は確実に必要です。
万が一の自体に備えて、自動車保険には加入しておきましょう。
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まとめ
国沢さんは最後に「アクセルとブレーキの踏み間違いの時だけアクセル操作をキャンセルすればいい。技術的には簡単なので早く対応してもらいたい。」とおっしゃっていました。
日本で、2015年にアクセルとブレーキの踏み間違いによる事故での死亡事故は58件も起きているそうです。
今回の事故の詳しい事はまだわかっていません。
はっきりとした原因の発表が待たれるところです。
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